初心者に効果抜群!英語力が飛躍するディクテーション3つの効果とコツを徹底解説

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「英語を勉強してるけどディクテーションて良いの?」

「ディクテーションにはどんな効果があるの?」

「ディクテーションで効果を出すコツは?」

 

英語勉強法のメソッドとしてよく取り上げられるディクテーションですが、このような疑問を感じる方も多いのでは無いでしょうか。

 

僕は、大学生当時TOEIC300点台で絶望的に英語ができない状態でした。そこから色んな勉強法を試した結果2年でTOEICは900点台に。スピーキングにも自信がつき、ひとり旅を通じて世界中に外国人の友達ができました。今では企業向けに語学研修サービスを手がける会社で働いています。

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そんな僕の英語力UPに大きな手助けとなった勉強法の一つがズバリ、ディクテーション。

ディクテーションは英語学習初級者にも効果的で、リスニングだけでなく総合的に英語力が上がる優れた勉強法です。

 

僕は専門家でも、海外の大学を卒業しているわけでもなく、巷にあふれる英語学習サイトのように「これが絶対オススメ!」という言い方はできませんが、逆に親近感を持って参考にして頂けると嬉しいです。

ディクテーションとは

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ディクテーションは「英語の音声を聞き取って、一語一句書き起こす」英語勉強法。

リスニングはまず自分が聞き取れない部分とその理由を特定することが上達の近道。

皆さんは「全部は聞き取れなかったけど何となく理解できたしいいか」と思うことはありませんか?

ディクテーションをすると今まで聞き取れず誤魔化していた部分が洗い出されるので、弱点を認識し英語力を大きく伸ばすことができます。ざっくりと「リスニングができない」「何から手をつけていいか分からない」とつまづきがちな初級者にもおすすめ。

同じ手法としてシャドウイングが挙げられますがシャドウイングは音声を追いかけるのに必死になることが多く実は初級者にはハードルが高い勉強法なんです。

よってここでは初級者でも実践しやすいディクテーションが生み出す3つの効果とコツを解説します。

ディクテーションの効果①:「読める英語」と「音で理解できる英語」のギャップに気づける

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耳で聞いていると理解できなかったのに、答えを英文で見ると「え、こんな簡単なこと言ってたんだ」という経験、皆さんにもあると思います。僕もよくありました。

それは音の変化(リエゾン)のせいか、自分の発音のイメージが違っているからです。

特にリエゾンに自信が無い状態の人はディクテーションで劇的にリスニング力が上がります。

 

リエゾンを、あの大人気映画のフレーズで例えます。

"Let it go" → "レリゴー"

「レリゴー」はもう日本人の耳にもお馴染みですが、その他の「音の変化」はなかなか学校の英語教育では身につきません。

ディクテーションをすることで、自分でもなかなか気づかないリエゾンの知識や発音の勘違いが明らかになるんです

ディクテーションの効果②:自分の弱点がすぐに分かる

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「100%ではないけど何となく理解できたしいいか」というレベルの英文をあえて深く突っ込んで一語一句理解しようとする機会てなかなかないと思います。

ふんわり英文をわざわざディクテーションするのは面倒に感じるかもしれません。

でも、そこをぐっとこらえてやってみると意外に全然聞き取れてないことに気づきます。

その部分こそがあなたの弱点。

  • 単語が書けなかったのか
  • イディオムを知らなかったのか
  • 発音が自分のイメージと違ったのか
  • リエゾンのせいで聞き取れなかったのか
  • 文法をよく分かっていなかったのか

ディクテーションは自分の弱点をあぶり出す絶好の機会。あとはそれを意識してつぶすだけ。「ディクテーションのやり方とコツ」で詳しくお伝えします。

ディクテーションの効果③:リスニングだけでなく英語力が総合的に伸びる!

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ディクテーションは、聞こえた音だけ何となく書いていっても正解にはたどり着きません。

1つ目の理由は、英語には「同じ発音で違う単語」逆に「日本人には同じに聞こえても実は発音が違う単語」がたくさんあるからです。

see : sea : she

 この例だと、seeとseaは同じ発音で違う言葉ですが、sheは日本人には同じに聞こえても実は発音が違う単語です。

2つ目の理由は、リエゾンの種類の1つに「音の脱落」があり全ての単語がはっきり発音されるわけではないからです。

Don't mind → Don min → ドンマイ

これはわかりやすい例。笑 

日本人も無意識のうちにリエゾンを使いこなしていることもあるんですね。

ドンマイと同じ感覚で使えるリエゾンが増えるのがベストです。でもまずは、どの単語を指す発音か迷ったり、はっきり聞き取れなかったら、前後の内容から想像したり、文法知識で補うことも必要になります。自然と「想像と推測で補う」過程はリスニングにおいてはとても大切。

 

「この内容だとこっちの単語かな」とか「確かにこう聞こえるけどここは過去形じゃないとおかしいよな」と、手を動かしつつ文法知識もフル回転させる必要が出てくるわけです。

これを繰り返すことで「英文を瞬時に組み立てたり分析する力」がつきます。つまり、スピーキングもライティングもリーディングも英語力全般が伸びるすごい勉強法なんです!

ディクテーションのやり方とコツ

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効果が分かったところでディクテーションのやり方とコツをお伝えします。

①音声を聞いて内容全体を把握する

まずはディクテーションをする前に英文を見ずに音声だけ聞きます。

いつも通り全体の内容をある程度掴むことに意識しましょう。 

②文単位で音声を止めながら書き取る

文のかたまりごとに一時停止をしながら書き取ります。

ここで安心してほしいのは、1回で完璧にしようと思わなくてもいいことです。

初心者の方はセンテンスごとに書き取るのが難しかったら、単語ごとに短く区切っても構いません

聞き取れなかったら空欄にしてスペルがあやふやなままでも大丈夫。

長文に挑戦したい場合も、音声を巻き戻しながら完成に近づけていきます。この場合「リテンション力(一時的に英文を暗記し保持する能力)」がかなり鍛えられます。

③再度全文を聞く

再度、全文を通し聞きし、②で書き取れなかった箇所に再挑戦、修正をします。

音声に合わせて、書いた文を目で追うことで今度は書き取れるかも!徐々に「想像と推測で補う力」を実感できるようになります。

④答え合わせをして間違い箇所を分析

③を何度か繰り返して「もうこれ以上書き取れない!」と思ったタイミングで英文を見て答え合わせをします。ここで「なぜこの箇所が聞き取れなかったのか」「なぜ正しく書き取れなかったのか」を分析・検証するフェーズがいちばん大事です。

  • その単語や熟語を知らなかったのか
  • 知っていたのに発音が自分のイメージと違ったのか
  • リエゾンや音の強弱のせいで聞き取れなかったのか
  • 音声のスピードが速すぎたのか
  • 前置詞や品詞など文法知識が足りなかったのか

これらを確認して自分の弱点として認識します。

リスニング力というとざっくりしていますが、リスニング勉強の中で自分がどこに時間を投下するか。大枠として「英単語・英文法の克服」なのか「英語特有の音の克服」「英語の語順の克服」か、目指す先を把握できると思います。

⑤音読など他のトレーニングと組み合わせ復習

書き取りと答え合わせが終わっておしまい!?ではありません。最後にもう一踏ん張り!実際に声を出して単語や音の正しいリズムを確認します。

自分で発話をすることで出てきたフレーズや発音が忘れにくくなります。ディクテーションは「耳」で聞き「手」で書き「目」でも確認する勉強法。さらに「口」を使いアウトプットすることで、知識の定着が進みます。体全体を使うことで脳が刺激されより効率的なトレーニングに!

 

手軽にできる音読の勉強法はこちらの記事でご紹介しています。

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まとめ

いかがでしたか?今回の記事のポイントをおさらいします。

  • 英語のディクテーションは、英語の音声を聴きとり書き取る勉強法。リスニングにおける自身の苦手ポイントを洗い出すのに最適なトレーニン
  • ディクテーションをすることで、「読める英語」と「音で理解出来る英語」のギャップに気づける
  • ディクテーションは自分の英語学習上の弱点も把握でき、リスニングだけでなく英語全般スキルを強化できる
  • ディクテーションは、英文を瞬時に組み立てたり分析する力もつく
  • ディクテーションは聞き取りと書き取りを何度も繰り返して完成に近づける
  • 答え合わせでは聞き取れなかった、書き取れなかった理由を検証・分析することが大事
  • 発話や別の勉強法と組み合わせることでより効果的に英語力UPできる

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